参加していた内視鏡関連の学会会場で時間を割いてもらい、受賞論文の内容などについて話を聞いた。写真を撮り終えた後、堀内さんは1枚のDVDを差し出した。「実際の様子はここに動画が入っていますから」。こう言って学会に戻っていった。 DVDを会社のパソコンで再生すると、受賞理由になった「座った姿勢で行う大腸内視鏡検査」の一部始終が録画されていた。 前半は腹部の内視鏡検査をX線で透視したよくある動画が続く。さわやかなピアノ演奏のBGMが流れる中、画面には大腸の影の中をグリグリと進む内視鏡が映し出される。5分ほど眺めていると、内視鏡が地面をはいずり回るミミズのように見えてきた。 と、突然、映像がイスに腰掛けた堀内さんに切り替わった。左手で内視鏡の操作部を持ち、股間付近にあてた右手が内視鏡の管をつまむ。スナップを利かせながら、スルスルとズボンの穴からお尻に入れていく様子が見えた。 画面には、内視鏡が映し