日銀の黒田総裁は、講演でデフレから脱却するためには「インフレ予想への働き掛け」が必要であると発言している。人々の間に「物価は上がらない、むしろ下がるものだ」というデフレ予想が生まれ、デフレ予想自体が自己実現的に物価の上がりにくい経済を作り上げてしまったとしている。そもそもデフレ予想が生まれた背景は何であるのか。それは日銀の金融政策だけが原因であったのかといった問題は、ここではさておき、そもそもインフレ予想、デフレ予想なるものとは何であるのか。 人々の将来の物価に対する予想という、かなり曖昧で漠然としたものを操作しようとしているのが、現在の日銀の異次元緩和である。その漠然としたものを数値で示せばわかりやすいとばかり、日銀の岩田副総裁はかつてから予想インフレ率を示すものとして、日本の物価連動国債のBEIのグラフを使っていた。そもそも新規発行が停止中であったことで10年債ながら残存5年程度の既存
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