たいていの詐欺は、最初に小さな成功体験をあじあわせてくれるんだよ。 そのとき脳内に大量の脳内麻薬が分泌される。 その本人にとっては衝撃的な体験によって新たな報酬回路が脳内に形成されてしまう。 この報酬回路が非常に厄介で、 その後の相手のおかしな言動や、実際に起きた現象に対して、疑う気持ちを消失させてしまう。 脳はもう一度、脳内麻薬の快感を味わいたいので、ブレーキを掛けようとする理性をことごとく無視させるように働く。 被害者が、ちゃんと怪しいと思っているのに、なぜか自分を止められなくなってしまうのはこれが原因。 ドラッグの依存症に近い現象が脳内に起きているので、素人は最後にお金を物理的に払えなくなるところまで行ってしまう。