福島県は27日、福島第1原発の半径20キロ圏内の警戒区域で、放置された犬などのペットを調査して保護に乗り出す方針を明らかにした。大型連休中にも始まる避難住民の一時帰宅より前に、ペットが衰弱死する恐れがあると判断した。28日朝から実施する。 県によると、20キロ圏内で自治体に登録されている犬は約5800頭いるが、残っている餌の量や放し飼いにされているかどうかなど、現在の状態はほとんど把握できていない。 ペットを置いて避難した住民からは、健康状態や生死を心配する声が多く上がっているほか、飼い犬が野犬になれば、狂犬病などの発生や一時帰宅した住民を襲う危険があるため、野生化が進む前に保護することにした。 今回の調査では屋内に立ち入らず、庭先につながれ衰弱している犬などを保護する。収容する施設名などを書いて残し、飼い主と再会しやすくするという。保護したペットは被ばく状況調査(スクリーニング)や除染な