少子化が進む今も、大学の学部新設は全国で相次いでいる。看護やグローバル化を意識した学部・学科の新設が多い。そんな中、龍谷大(京都市)が来春に開設を予定しているのは、「農学部」。なぜあえて伝統的な名前の学部を作るのか。 龍谷大が、来年春に新設する予定の農学部(定員400人)のパンフレットの題名は「イチゴショートケーキの真実」。正方形の冊子の表紙にはショートケーキの写真があり、一見すると大学案内と思えないデザインだ。 内容も、「ショートケーキはすべて植物由来でできているのか」といった疑問から、栽培技術や栄養と健康、食料の流通など、4学科で学べるテーマを紹介している。新学部設置担当の佐藤研司副学長は「就任予定の教員でアイデアを出し合った。最初は『天丼』をネタに考えたが、高校生の読みやすさ、親しみやすさを追求した」と話す。 とはいえ、「農学部」では新学… こちらは有料会員限定記事です。有料会員にな