米国では近年、「オルタナティブレンダー(従来とは異なる借り手)」と呼ばれるFinTechスタートアップが多数生まれている(関連記事:FinTechの主戦場は「サブプライムローン」)。2016年3月に「外国人留学生向けクレジットカード」の発行を開始した米SelfScoreを例に、何が「従来とは異なる」のか見ていこう。 米国でオルタナティブレンダーが増加しているのは、2007~2008年に発生した「リーマンショック」以降、既存の金融機関が信用力の低い「サブプライム層」向けの融資から一斉に撤退したためだ。オルタナティブレンダーは、テクノロジーに基づく新しい審査手法を考案することで、既存の金融機関が相手にしない消費者に対して、消費者ローンやクレジットカードの発行といった融資サービスを果敢に提供しようとしている。 スタンフォード大学に近い米パロアルトに拠点を置くSelfScoreがターゲットとするの
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