東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅(東京都文京区)で、乗客の女性(26)が持っていたアルミ缶が電車内で破裂し、女性を含む14人が負傷した事故で、缶に入れられた洗剤は「水素ガスを発生し、爆発の恐れがある」として、販売元がアルミなどの金属と接触させないよう使用説明書で注意を呼びかけていたことが20日、分かった。 警視庁によると、破裂したのは缶コーヒーのアルミ缶(390ミリリットル)で、側面が縦に裂けていた。女性は「知人から譲り受けた」と説明。洗剤は通常、ポリ容器詰めで販売されており、警視庁はアルミ缶に移し替えた経緯などを調べている。 販売元などによると、洗剤は油汚れの洗浄に使われる業務用製品で、水酸化ナトリウムなどが主成分。使用説明書やインターネット上の商品説明には、金属と接触させた場合の引火、爆発の危険性のほか、必ず保護眼鏡やゴム手袋を着用して使用するよう記載されている。