私が小学生の時、姉がモンブランの靴型のボトルに入ったインクを買ってきた。 単に靴をかたどったオブジェかと思ったら、かかとのところにインクが溜まるようになっており、最後まで使えるようになっていると聞いて感心したものだ。 *モンブランの靴型のインク瓶。販売されていたのはおそらく1970年代頃。 文房具が好きだと自分の中ではっきりしてきたのは、中学生の時に見た輸入筆記具あたりからだが、「古い文房具=洒落ている、かっこいい」ということを意識し始める根っこのところには、今思うとこのモンブランのインク瓶があった。 ペリカンのインク瓶も印象深い。知人に「靴の形のインク瓶を見かけたら買ってきて」と言われ、てっきりモンブランのインク瓶だと思って買っていったら、実は頼まれたのはペリカンのインク瓶のことだったということがある。 *ペリカンのインク瓶 このペリカンのインク瓶は立てて置くこともできるし、横に置くとや
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