ランダムウォーク理論とは、金融の世界では、「相場の価格は不規則(ランダム)に変動(ウォーク)しているので、将来の価格を先読みすることは不可能だ」という考え方です。 このランダムウォークは、確率論の立場から説明するもので、どんなに値動きに規則性があるように見えても、それは結果を見ていることに過ぎない、という考えが根底にあります。 これは、「私たちトレーダーが未来を予測することは不可能」という意味では正しいです。ただし、「相場の未来はどうせ分からないのだからトレードで勝つことはできない」という意味では間違いです。相場はランダムウォークだが、トレードで勝つことはできる、ということです。 そこで、ランダムウォーク理論を知り、そこから何かを得ようとする行為には、とても大きな意味があります。なぜなら、ランダムウォーク理論を正しく理解すると、 勝てる人はなぜ勝てるのか? 勝てない人はなぜ勝てないのか?