数年前、沖縄の川にはサメ、それも人食いザメとして恐れられるオオメジロザメが遡上してくると聞いた。しかもかなり海から離れた細い流れにまで。 半信半疑ではあったが、サメ好きにして淡水魚好きの僕としてはそんな面白い光景があるのならぜひ見てみたい。そして可能であるなら釣ってみたい。食べてみたい。そう思っていた。 数年越しの夢を叶えるため、2012年秋、僕は沖縄へと飛んだ。
私は芋けんぴが好きだ。 細く切ったサツマイモを油で揚げ、砂糖でコーティングした高知県の郷土菓子。程よい硬さが作り出す歯ごたえ、口の中に広がる甘さとサツマイモの風味。一度食べだすと袋が空になるまで止まらない、魅惑の菓子である。 先日の遍路の際、私は高知県のスーパーで芋けんぴをしこたま買い込んでおいた。今回は、それら芋けんぴの食べ比べをしてみたいと思う。 1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。これからも、古道を歩いていきたいです。 高知県は芋けんぴの品揃えが凄い 私が芋けんぴを買い漁ったのは、高知県と愛媛県との境にある町、宿毛だ。 高知県を出るにあたり、突如芋けんぴを買わねばとの使命感に駆られ、宿泊地の近くのス
棚田――それは斜面を切り開き、階段状に作られた水田の事だ。小規模な田が幾重にも連なるそれらの棚田は、自然美と相まって、非常に美しい景観を作る事でも知られている。 これまで私は、棚田に興味こそあったものの、実際に現地を訪れる機会にはなかなか恵まれなかった。棚田は公共交通機関の少ない山間に多いため、自動車免許を持たない私にとって、アクセスが困難な場合が多いのだ。 しかし、このまま食わず嫌いになってしまうのもよろしくない。そう思った私は、四国に存在する棚田と、それと水田ではないものの、棚田と同じく段状に作られた畑である、段畑を巡ってみる事にした。 (木村 岳人) 徳島県上勝町、樫原の棚田へ 今回私が訪れたのは、徳島県中央部に位置する上勝町(かみかつちょう)。その樫原(かしはら)地区の棚田である。 上勝町は四方を山に取り囲まれた山間地域で、むしろ棚田が存在しない集落の方が少ないと言う程、棚田の多い
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