月刊誌「栄養と料理」で連載中の『飽食ニッポン 「食」の安全をよみとく』。3月号では「有機農業ってよいことばかり?」と題して、有機農産物の安全性や環境影響について取り上げている。 きっと面白いと思うので、ぜひ読んでいただきたい。多くの人たちが持っている有機農家のイメージを突き崩すに違いない、茨城の久松達央さんの話を中心に紹介している。 久松さんは「有機農産物が安全だなんて言えない。慣行農産物の残留農薬なんてマイナーな問題」と言い切っている。久松さんが目指すのは、健康でおいしい野菜作りだ。 そして、儲かる手段としての「有機農業」をどうビジネス展開していくか、という視点をちゃんと持っている。これからの有機農家は、こうでなくっちゃ。 私は久松さん同様、有機農産物が安全だなんて思っていない。そして、久松さんは「生物多様性を守れる」というけれど、「そこになんの意味がある?」と思わないでもない。 だって