発表者 カビール アハマド(東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属水産実験所 博士課程3年) 家田 梨櫻(東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属水産実験所 博士課程3年:研究当時) 細谷 将(東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属水産実験所 助教) 発表のポイント ゲノム中を動き回る性決定遺伝子を、フグ類の中にみつけた。 この遺伝子を取り囲む特殊なゲノム構造が原因で、この遺伝子は動き回らざるをえなかったという仮説を提唱した。 本研究の成果は、性染色体が急速に置き換わるしくみの解明につながるとともに、これまで困難であった一部の水産生物の性判別マーカー開発(注1)に重要な指針をあたえる。 発表概要 図1 トラフグの仲間たち(一部) (© 長嶋祐成) 今回はトラフグをふくむ12種の近縁種を調べたが、その中の5種がこの絵に描かれている。 (拡大画像↗) 図2 ゲノム中を動き回るフグ3類の性決