を2つ聴きに行った。 部屋に入ったら、錚々たる教授・準教授の面々が、 この部屋寒いから、なるべく上の方に座ろう、 と口々につぶやかれてぞろぞろ移動されている。 それはどのような論理か? そう。ここでは、熱力学がごくごく自然なのである。 温かい空気は上昇する。 (当たり前やがな!) もちろん、当然のことながら、やる気がないので 進んで後ろに座っているのでは決してない。 ここでは物理法則をさらりと応用するのが通であろう。 彼らはそれのプロである。忘れてもらっては困る。 しかし私はそれに逆らって、すいている前の方に座った。 下の方がポテンシャルが低いから、という別の理屈もある。 前方の席がガラ空きなんてそんな失礼ができるものか! いや、単に熱力学をド忘れしていただけでもある。 結局、その席は寒かった。さすが先生たちの理論は正しい。 脱いだコートを着ようかと思ったけど、やせ我慢した。 前の方では、