[第1回] 「法と技術を理解できる人材育成が重要」 安昇晧 サムスン電子IP戦略チーム担当専務 05年に「特許経営革新」を打ち出し、特許戦略を強化しつつあるサムスン電子。知財部門の人員も大幅に増やし、世界の特許動向をウォッチしながら、人材育成にも力を入れている。IP戦略チーム担当の安昇晧専務に話を聞いた。サムスン電子の知財担当幹部がメディアの個別インタビュー取材に応じるのは、韓国メディアも含め初めてだという。 (4月8日、韓国・水原のサムスン電子で。聞き手:稲田清英) ――「特許経営革新」のポイントは? アン・スンホ 59年生まれ。サムスン電子の半導体事業部門の研究員などを経て、09年からIP戦略チーム担当専務。米国弁護士の資格も持つ。 安昇晧 特許の件数よりも質を重視する方針を明確にしたことなど、いろいろあります。特許関連の競争力をさらに確保しなければならない、できないと生産や販売に大き