テクノロジーの急速な発展と普及に伴い、 ネットは人々の生活の隅々まで浸透し、社会基盤として必要不可欠のものとなりました。その反面、サーバーやシステムが攻撃を受けたり、障害が発生した場合、国民生活や経済活動へ大きな打撃を与えます。また、官公庁や企業からの情報流出も大きな事件になっており、情報セキュリティの強化が世界的に叫ばれています。 このような状況において、2014年11月、サイバーセキュリティ基本法が成立しました。同法に基づき、2015年1月、内閣に「サイバーセキュリティ戦略本部」が設置され、同時に、内閣官房に「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が設置されました。これは国家レベルでサイバーセキュリティを強化する体制を構築する法的根拠を持つ戦略本部として、政府や関係省庁のサイバーセキュリティ対策を指揮することを意味します。 このNISCの前身である、内閣官房情報セキュリティ対策推