5万2000人のアメリカ人顧客情報開示をUBS銀行に要求し、民事訴訟に持ち込んだアメリカ司法省とUBSに対し、アラン・ゴールド担当裁判官は7月13日、公判を8月3日まで延期すると通告した。 この延期によって、当事者は裁判を通さない解決策を探る予定だ。情報開示問題はUBS銀行とアメリカ国税庁 ( IRS ) 間を超え、スイスとアメリカ2国間の政治・外交問題へと発展している。 裁判を通さない交渉による解決策 UBSはアメリカ人顧客の脱税をほう助したとしてアメリカ司法省から告訴され、今年2月18日約300人分のアメリカ人顧客情報を開示した。しかし翌2月19日、アメリカ国税庁 ( IRS ) はさらに5万2000人分の情報開示を要求してきた。 これを受け、スイス政府は「スイスの法律は、他国と正式に締結された法的ルートを通さない限り、個人データーを外国政府に開示することを禁じている」とし、さらに、ア
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