てんかんに対する啓蒙活動を行っている社団法人日本てんかん協会は 9 日、昨年 4 月にてんかん患者が 6 名の犠牲者を出す交通事故を起こしたことに機に、てんかん患者のみを対象とした厳罰化要求が出されていることに対し、「病名による差別」が行われないよう求める要望書を法務大臣に提出した (プレスリリース, 医療人材ニュースの記事より) 。 「てんかん」は発作により突発的に意識を失うといった症状を伴う病気であり、運転免許取得には「発作が再発するおそれがないこと」といった条件が付けられている。しかし、病気であることを隠して免許を取得した人により重大事故が発生したことから、てんかん患者の免許不正取得を厳罰とするよう署名活動が行われていた。同協会では不正取得者が重大事故を引き起こしたことは極めて遺憾であるとしつつも、こうした特定の病気だけを対象とした厳罰化は病名による差別を助長しかねないとの懸念を表明