中国広東省を拠点とする起業家ライアン・シュさん(36)は、ドイツの自動車メーカーにとって理想的な顧客だった。 3人の子どもを持つ彼女と夫は「ポルシェ911」とメルセデス・ベンツの「Gクラス」を所有。10万ドル(約1500万円)超を投じ、ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」をいち早く購入した。 しかし、馬力やハンドリングといった従来のセールスポイントよりも、テクノロジーの洗練度合いを重視する中国人消費者が増えるにつれ、彼女のドイツ車に対する見方は変わった。 シュさんはタイカンのソフトウエアシステムは「ひどい」と感じており、「ただの電動ポルシェだった。それだけだ」と言い放つ。

