メロンパンの前で泣いた夜 ~NIKKEIプラス1「食の履歴書」より~ 岡田斗司夫(おかだとしお)さん 1958年大阪生まれ。 作家・評論家。 85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立し社長に。 92年に退社後、東京大学非常勤講師を経て、 現在は大阪芸術大学客員教授。 昨年から今年にかけて1年で 117㌔から67㌔の50㌔ダイエットに成功。 その軌跡と方法をつづった 「いつまでもデブと思うなよ」(新潮新書)が 約2ヶ月で38万部のベストセラーとなっている。 その夜、岡田はコンビニのパンの陳列棚の前で泣いていた。 「メロンパンがもう一生食べられないなんて。生きている意味があるのか・・・。」 泣きじゃくる48歳のオッサン。 岡田流に言えば「内蔵が脳をハッキングしていた」。 生まれて初めてのカロリー制限によるダイエットに、体が最後の抵抗を試みていた。 昨年11月ごろの出来事だ。 ・・・ な