ことし9月、国内の交換会社から大量の仮想通貨が流出した事件をめぐり、サイバーセキュリティーの専門家のチームが、犯人につながる可能性がある不審な通信を捉えることに世界で初めて成功しました。チームは警察にこの情報を提供し、仮想通貨の匿名性の高さが壁となっている捜査が進むかが注目されます。 仮想通貨は、世界中に広がるネットワーク上で共有されている匿名の台帳を通じて取り引きが行われ、誰が取り引きを行ったかはわからない仕組みになっているからです。 これに対してサイバーセキュリティーの専門家らのチームは、たとえ台帳は匿名でも、取り引きを行うには外部から台帳のネットワークにアクセスする必要があることに注目。このネットワーク上に特殊なプログラムを組み込んだコンピューター網を張りめぐらせて流出した仮想通貨の動きを待ち構えました。 その結果、先月、何者かが台帳のネットワークに対して流出した仮想通貨を10回にわ