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ブックマーク / science.srad.jp (12)

  • ジカウイルス流行は変異によりネッタイシマカに対する感染能力が高まったことが原因との研究結果 | スラド サイエンス

    近年発生しているジカウイルスの流行は、変異によりネッタイシマカに対する感染能力が高まったためという研究結果が発表された(論文、 Ars Technicaの記事)。 ジカウイルスは1947年にウガンダで最初に発見されたが、2007年にミクロネシアで小規模な流行が発生するまでは散発的に感染が報告されるだけだった。しかし、2013年にはフランス領ポリネシアでより大きな流行が発生し、2015年には南米で大規模な流行が発生している。ジカウイルスにはアジア系統とアフリカ系統のものが存在するが、感染が拡大しているのはアジア系統のジカウイルスであり、アフリカ系統のジカウイルスの感染拡大は報告されていない。 研究チームでは2010年にカンボジアで分離されたジカウイルス(FSS13025)と2016年にベネズエラで感染した中国人男性から分離されたジカウイルス(GZ01)をマウスに感染させ、血を吸ったネッタイシ

    ジカウイルス流行は変異によりネッタイシマカに対する感染能力が高まったことが原因との研究結果 | スラド サイエンス
  • NTT、「マクスウェルの悪魔」を利用した発電に成功したと発表 | スラド サイエンス

    NTTが、トランジスタ内でランダムに動く電子から一方向に動く電子のみを選り分けることで電流を流し、電力を得る実験に成功したという(NTTの発表、PC Watch、Nature Communications掲載論文)。 トランジスタ内でランダムに動く電子は熱ノイズとも呼ばれている。このようにランダムに動く粒子を観測し、特定の動きをする粒子のみを選別することは「マクスウェルの悪魔」と呼ばれており、実現が困難な問題とされていた。 今回発表された実験結果では、トランジスタ内の電子の動きを観測し、そこからある一方向に動く電子のみを選別する、まさにこのマクスウェルの悪魔を実現するものとなる。具体的には、ナノスケールのシリコントランジスタを電子を選別する「扉」として使用し、抵抗の変化で電子の動きの観測したという。 マクスウェルの悪魔というと温度差を作り出すという印象があるが、「シラードのエンジン」の項が

    NTT、「マクスウェルの悪魔」を利用した発電に成功したと発表 | スラド サイエンス
  • オーストラリア税関、検疫で貴重な植物標本を焼却処分 | スラド サイエンス

    フランス・パリの国立自然史博物館から貴重な植物標がオーストラリア・ブリスベンのクイーンズランド植物標館に送られたのだが、書類の不備により検疫で焼却処分されていたことが判明した(ABC Newsの記事、 Scienceの記事)。 焼却処分が問題になっているのは、18世紀にフランスの探検隊がオーストラリアで採取したものを含むデイジーのタイプ標6種類。検疫官は1月初めに到着した標について、不足している情報を提出するよう標館に要求した。しかし、標館側がメールアドレスを間違えたことで返信は3月初めまで遅れ、さらに不足していた情報の提出を求めている最中に処分が行われたという。この問題を受けてニュージーランドの植物標館が調査したところ、2016年に同館が送付したタイプ標1種を含む地衣類のサンプルも同じように処分されていたことが明らかになった。 件についてオーストラリア農業・水資源省は、

    オーストラリア税関、検疫で貴重な植物標本を焼却処分 | スラド サイエンス
  • SpaceX、Falcon 9ロケットの打ち上げから第1段の着陸までを地上から追った映像を公開 | スラド サイエンス

    SpaceXは1日、Falcon 9ロケットによる米偵察衛星NROL-76の打ち上げミッションをケネディ宇宙センターLC-39Aで実施した(The Vergeの記事、 Ars Technicaの記事、 米国家偵察局のニュース記事、 Webキャスト動画)。 打ち上げは成功し、ロケット第1段は約9分後にケープカナベラル空軍基地LZ-1に着陸。回収も成功した。SpaceXが米軍のミッションを行うのは今回が初めてだ。 軍事衛星の打ち上げということもあり、目標軌道などの詳細は明らかにされておらず、通常は切り離し後にWebキャストで流されるロケット第2段搭載カメラからの映像も公開されていない。そのかわり、ロケット第1段を打ち上げから着陸までを地上のカメラで追った初の映像が流された。 管制センターの映像や第1段搭載カメラの映像のみに切り替わる部分もあるが、切り離し後の第1段が方向を変えてスラスターの噴射

    SpaceX、Falcon 9ロケットの打ち上げから第1段の着陸までを地上から追った映像を公開 | スラド サイエンス
  • メダカの遺伝子汚染が拡大、原因は善意の放流か? | スラド サイエンス

    大阪府内のメダカ生息調査を継続的に実施しているNPO法人「シニア自然大学校」の水辺環境調査会が大阪府立大学の協力により遺伝子解析調査を実施したところ、在来種が別の地域のメダカと交雑する「遺伝子汚染」が進んでいる実態が明らかになった(YOMIURI ONLINEの記事、 シニア自然大学校のニュース記事: PDF)。 遺伝子解析が完了したのは2010年~2016年に河川やため池、水路、公園など55か所で採集した計242個体。全体の約3分の1にあたる18か所で大阪在来種以外のメダカが確認された。特に河川や公園ではその割合が高かったという。 メダカは観賞用などで一般的な生物だが、自然界のものは環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に指定されるなど種の存続が危惧されている。そのため、保護活動のつもりで養殖メダカや観賞用メダカを放流してしまう例があり、逆に在来種の駆逐が加速されているようだ。今回の調査は大

    メダカの遺伝子汚染が拡大、原因は善意の放流か? | スラド サイエンス
  • なぜ靴ひもはいきなりほどけるのかを実験で解明 | スラド サイエンス

    なぜひもは歩いているときにいきなりほどけるのか、という長年の謎が解き明かされたそうだ(AFP、Proceedings of the Royal Society A掲載論文)。 トレッドミルで走っている間にひもがほどけていく様子を高速カメラで撮影して分析したところ、足が地面を蹴る衝撃が伝わって結び目に伸びや緩みが発生し、さらに足を前後に動かすことによって生じる慣性によって紐の端に生じる力によって紐がほどけていくことが分かったという。 また、ほどけにくいひもは存在するものの、絶対にほどけないひもは存在しないことも分かったという。

    なぜ靴ひもはいきなりほどけるのかを実験で解明 | スラド サイエンス
  • オーストラリアで世界最大クラスの恐竜の足跡が発見される | スラド サイエンス

    オーストラリアで、全長約1.7メートルというサイズの恐竜の足跡が発見されたそうだ。さらにその周辺では多数の異なる種類の恐竜の足跡も発見されているという(ギズモード・ジャパン、ロイター、abcNews、AFP、AOLNews、Slashdot)。 これらはオーストラリア北西部のダンピア半島で、白亜紀前期の地層から見つかったとのこと。報道では「オーストラリアのジュラシック・パーク」などとも呼ばれている。

    オーストラリアで世界最大クラスの恐竜の足跡が発見される | スラド サイエンス
  • 英中央銀行、ポリマー紙幣の原料に添加する獣脂の代替品の調査結果を公表 | スラド サイエンス

    昨年9月に発行が始まったポリマー製の英5ポンド紙幣は、原料のポリマーペレットに微量の獣脂が添加されていることが判明して問題となった。英中央銀行では、今後の10ポンド・20ポンドポリマー紙幣の発行に向け、代替の添加物などに関する調査結果を公表し、意見を募集している(英中央銀行の発表、 The Registerの記事)。 添加物として使われている獣脂の成分は脂肪酸に由来するもので、ポリマー紙幣の原料となるポリプロピレンの生産過程で世界的に使われているものだという。ポリマー紙幣は世界30か国以上で使われているが、添加物についてはこれまで注目されていなかった。しかし今回の調査の結果、世界のポリマー紙幣はすべて獣脂の成分を含むことが判明したそうだ。 代替品としては植物油脂が検討されているが、大豆脂や菜種油、ヒマワリ油などは飽和脂肪酸が少なく、水素添加が必要だ。そのため、飽和脂肪酸を豊富に含むパーム油

    英中央銀行、ポリマー紙幣の原料に添加する獣脂の代替品の調査結果を公表 | スラド サイエンス
  • ドイツ航空宇宙センター、世界最大の人工太陽試験設備を構築 | スラド サイエンス

    ドイツ航空宇宙センターが、キセノン光源を使った世界最大の人工太陽試験設備「Synlight」を完成させたそうだ(guardian、PC Watch、ABC News、MIT Technology Review、MIT Technology Review日語版)。 この施設は149基のキセノンランプを並べたもので、ランプは個別に操作が可能。光を狭い範囲に集中させることで非常に強い光を作り出すこともでき、これを利用して3000℃もの高温を作り出せるという。 この施設は太陽光を再現した疑似太陽光環境が必要な研究などに用いられる予定だそうだ。具体的には太陽光を使った再生可能エネルギー関連の研究などが挙げられている。

    ドイツ航空宇宙センター、世界最大の人工太陽試験設備を構築 | スラド サイエンス
  • 岐阜大と澤藤電機、アンモニアから水素を製造する装置を開発 | スラド サイエンス

    岐阜大学と澤藤電機が共同で、アンモニアから水素を製造する装置を開発したと発表した(発表PDF、岐阜新聞)。 電極を備えた石英ガラス製の反応装置に気体のアンモニアを通し、高電圧をかけてプラズマを発生させることで、プラズマの電子エネルギーによってアンモニアが分解され水素と窒素が生成されるという原理。常温・大気圧で利用でき、高純度の水素を得られるという。 アンモニアは20℃・8.6気圧で液化するため扱いやすいのが特徴。液状のアンモニアから、必要なときにその場で水素を作り出して利用できるという。また、電力制御によって水素の生成量を調整できるというメリットもある。今後、燃料電池車の高圧水素タンクをアンモニアタンクとこの装置に置き換えることもできるそうだ。

    岐阜大と澤藤電機、アンモニアから水素を製造する装置を開発 | スラド サイエンス
  • 国産ロケットを敬遠する国内企業や防衛庁 | スラド サイエンス

    sorae.jpの『防衛通信衛星で見える「宇宙開発の不都合な真実」』という記事によると、防衛省や国内企業は日製の衛星打ち上げ用ロケットや衛星バスについて、あまり選択したくないと考えているようだ。 理由の一つはその価格で、国内打上げロケットは約20~30%、国内衛星バスは約15%程度割高だという。さらに、打ち上げスケジュールの柔軟性やバックアップ体制についても不足しているという話も出ている。

    国産ロケットを敬遠する国内企業や防衛庁 | スラド サイエンス
  • 二酸化炭素からエタノールを容易に生成する方法が発見される | スラド サイエンス

    触媒を使い、常温で二酸化炭素からエタノールを生成する方法が発見されたという(米オークリッジ国立研究所の発表、Engadget Japanese、論文)。 これによるとカーボン、銅、窒素を成分とする触媒を使用し、CO2を溶かした水に電圧を加えることで、燃焼と逆の化学反応が発生しエタノールが生成できるという。収率は63%だそうだ。

    二酸化炭素からエタノールを容易に生成する方法が発見される | スラド サイエンス
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