近年発生しているジカウイルスの流行は、変異によりネッタイシマカに対する感染能力が高まったためという研究結果が発表された(論文、 Ars Technicaの記事)。 ジカウイルスは1947年にウガンダで最初に発見されたが、2007年にミクロネシアで小規模な流行が発生するまでは散発的に感染が報告されるだけだった。しかし、2013年にはフランス領ポリネシアでより大きな流行が発生し、2015年には南米で大規模な流行が発生している。ジカウイルスにはアジア系統とアフリカ系統のものが存在するが、感染が拡大しているのはアジア系統のジカウイルスであり、アフリカ系統のジカウイルスの感染拡大は報告されていない。 研究チームでは2010年にカンボジアで分離されたジカウイルス(FSS13025)と2016年にベネズエラで感染した中国人男性から分離されたジカウイルス(GZ01)をマウスに感染させ、血を吸ったネッタイシ