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ブックマーク / www.tachibana-akira.com (5)

  • 日本の「リベラル」より、安倍政権の方がリベラル? 週刊プレイボーイ連載(289)  – 橘玲 公式BLOG

    安倍首相は5月3日の憲法記念日に、読売新聞のインタビューと憲法改正を推進する民間団体へのビデオメッセージで、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」として、憲法9条と高等教育無償化を具体的な検討項目に挙げました。これまで「9条に手をつけられるはずがない」とたかをくくって「お試し改憲」を批判していたひとたちは、腰を抜かんさんばかりに驚愕したのではないでしょうか。 安倍首相はメッセージで「多くの憲法法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が今なお存在する」として、「『自衛隊は違憲かもしれないけれども、何かあれば、命を張って守ってくれ』というのは、あまりに無責任だ」と述べました。 無責任と名指しされた“リベラル”な学者や共産党は、この批判に責任をもってこたえなくてはなりません。とはいえ、これまでの主張を見るかぎりこれはなかなか大変です。 共産党委員長は「自衛隊は憲法違反だと思うが、国

    日本の「リベラル」より、安倍政権の方がリベラル? 週刊プレイボーイ連載(289)  – 橘玲 公式BLOG
  • 第67回 「海外居住で節税」の限界(橘玲の世界は損得勘定) – 橘玲 公式BLOG

    の税制は属地主義なので、日国外に暮らすひと(非居住者)が海外で保有する財産を贈与・相続しても原則として課税されない。課税権が居住国にあるのだから当然ともいえるが、贈与税や相続税のない国が存在するとやっかいな問題を引き起こす。理屈のうえでは、国外で莫大な財産を受け取っても一銭も税金を払わない、ということが起こりうるからだ。 2011年2月、これがたんなる理屈でないことが示された。消費者金融大手の武富士創業者(故人)の長男が当時住んでいた香港で、海外居住者として約1330億円の生前贈与を受けた。この贈与に対して最高裁が課税を取り消し、延滞税に還付加算金を加えた総額2000億円を還付するよう命じたのだ。この判決が大きく報じられたことで、非居住者を使った相続税回避の方法が富裕層のあいだで広く知られるようになった。 しかし皮肉なことに、この「武富士事件」を機に、「海外で暮らせば税金がタダになる

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  • 自分の妻も管理できない人物に国家を管理できる? 週刊プレイボーイ連載(281)  – 橘玲 公式BLOG

    大阪府の学校法人が首相夫人を「名誉校長」に迎えて新設する小学校の建設用地として、国有地を格安で随意契約した事件が波紋を広げています。「国民の財産」が不当な安値で払い下げられるのはたしかに大問題ですが、それ以上にひとびとの興味を掻きたてたのはこの学校法人の教育方針で、幼稚園では園児に軍歌や教育勅語を唱和させ、保護者に対して「パンツが生乾きで犬臭い」とか、日国籍を取得した韓国人の親に「韓国人と中国人は嫌いです」との手紙を送りつけるなど、常識では考えられない“奇行”の数々が暴かれました。国際社会からも「日の首相夫はヘイトなのか」と疑惑の目を向けられかねず、あわてて「名誉校長」を辞任し火消しに躍起です。 とはいえ、首相が国会で「私やが関係していたとなれば、首相も国会議員も辞める」と大見得を切ったのですから、政治的には単純な話です。国有地の格安売却に自らの意向が働いていたとの証拠があれば首相

    自分の妻も管理できない人物に国家を管理できる? 週刊プレイボーイ連載(281)  – 橘玲 公式BLOG
  • 若手女優はなぜ親の宗教に「出家」したのか? 週刊プレイボーイ連載(279) – 橘玲 公式BLOG

    若手女優が突然、新興宗教団体に「出家」するとして芸能界を引退しました。不安定な人気商売で精神的に追い込まれていたようですが、この団体を選んだのは両親が信者で、自身も子どもの頃から宗教行事に参加していたからでしょう。 このコラムで何度か、「子育てに意味はない」と書きました。子どもに説教しても無視されるのには進化論的な理由があるという話ですが、「矛盾してるじゃないか」と思うひともいるでしょう。若手女優は、ちゃんと親のいいつけどおり熱心な信者に育ったからです。 しかしこの出来事も、現代の進化論の枠組みでちゃんと説明可能です。 アメリカの在野の研究者ジュディス・リッチ・ハリスが子育ての常識に疑問を持ったきっかけは、就学前の移民の子どもたちが母語を忘れ、すぐに英語を話しはじめることでした。子どもの成長が家庭環境で決まるなら、英語を話せない両親との会話に必要な母語をなぜさっさと捨ててしまうのでしょうか

    若手女優はなぜ親の宗教に「出家」したのか? 週刊プレイボーイ連載(279) – 橘玲 公式BLOG
  • 「過労死自殺はなぜなくならない?」誰もいわない単純な理由 週刊プレイボーイ連載(265) – 橘玲 公式BLOG

    大手広告代理店に入社してわずか8カ月の女性社員がクリスマスの晩に投身自殺したことで、日企業の長時間労働と過労死があらためて批判されています。この広告代理店では2013年にも30歳の男性が過労死(病死)しており、労働基準監督署からの度重なる是正勧告を無視していたことが「悪質」と見なされ、刑事事件も視野にいれて立ち入り調査が行なわれました。 報道によれば、女性社員はインターネット広告を担当する部署に配属され、クライアント企業の広告データの集計・分析、レポート作成などを担当していました。このネット広告部門は9月末に、レポートを改ざんして運用実績を虚偽報告したり、広告不掲出で過剰請求するなどの不正行為が発覚したばかりでした。その原因について会社側は、「現場へのプレッシャーも含めてマネジメントが配慮すべきだった」「複雑で高度な作業に対して恒常的に人手不足だった」と説明しています。 女性社員は自殺前

    「過労死自殺はなぜなくならない?」誰もいわない単純な理由 週刊プレイボーイ連載(265) – 橘玲 公式BLOG
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