乗り物酔いとは、視覚情報と体性感覚のギャップが引き起こすもの。つまり、外を見ていればそれだけ揺れへのギャップを抑えることができ、酔いを防ぐことができるのだ。乗り物に弱い人は、とにかく動きの少ない遠くの景色を注視すること! 写真提供/PIXTA 猛暑のピークも過ぎ去り、いよいよ行楽の秋の到来だ。ドライブ好きの筆者としては、たまらない季節である。 ところで、ハンドルを握りながらいつも気にしているのが、車酔い対策だ。せっかくのドライブデートも、助手席に乗る人が吐き気と戦っているようではこちらも気が気ではない…。そんな時は「遠くの景色を見て!」とせめてものアドバイスをするのだが、これって本当に効果があるのだろうか? 「それは間違いなく効果的ですよ。乗り物酔いというのは、視覚情報と体性感覚の乖離(かいり)が不快感を呼び起こすもので、正式には『動揺病』という病名も付けられているんです。遠くのぶれな