そう、歯ブラシだ。 普通の人ならば、ナイフや銃などの本格的な道具を使うだろうが、俺は違った。 俺は歯ブラシの持つ隠れた力に気づいていたのだ。 歯ブラシは軽くて持ち運びやすいし、毛先は鋭くて肉を切り裂くことができる。 しかも、歯磨き粉を塗れば、鹿の目に入れば激しく痛むだろう。 俺は毎日、学校から帰ると、近くの森に向かって歯ブラシを持って走った。 森の中で鹿を見つけると、忍び寄って歯ブラシで一撃を加えた。 鹿は驚いて逃げようとしたが、俺は追いかけて歯ブラシで何度も突き刺した。 やがて、鹿は倒れて動かなくなった。 俺は歯ブラシを振り上げて勝利の雄叫びを上げた。 俺は鹿の肉を持ち帰って家族に食べさせた。 家族は俺の狩りの腕前に感心していたが、歯ブラシで狩ったことは誰にも言わなかった。 それは俺の秘密だったからだ。 俺は今でも時々、歯ブラシで鹿を狩りたくなる。 でも、もう大人だから我慢している。 だ