パキスタン、外貨準備が枯渇 節電や紅茶輸入抑制 2023年01月11日07時06分 9日、ジュネーブで開かれた国際会議で発言するパキスタンのシャリフ首相(AFP時事) 【ニューデリー時事】景気低迷が長期化するパキスタンで、政府が資金繰りに苦慮している。洪水からの復興に必要な資金の不足に加え、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界的な燃料価格の高騰で外貨準備が枯渇。輸入額の大きい紅茶の消費抑制や節電を国民に要請するなど異例の対策に乗り出している。 〔写真特集〕パキスタン全土で洪水被害 パキスタンは中国などへの外国債務の返済に苦しんできた。そこに昨年、大洪水と燃料価格高騰が追い打ちをかけた。国土の3分の1が冠水し、1700人以上が死亡。政府は復興に最低でも163億ドル(約2兆1500億円)が必要と試算しており、半分は国外からの支援に頼る計画だ。 中央銀行の保有する外貨準備高は昨年末時点で60億ドル(