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ブックマーク / kangaeruhito.jp (3)

  • 義父母、ついに感染 | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    十二月中旬のとある日、私の携帯電話が鳴った。番号は、義母がお世話になっているデイサービスのマネージャーさんからのものだった。急いで出ると、少し沈んだ声で「村井さん、すいません……。実はデイサービスの職員から感染者が出まして……」という話だった。コロナ禍が始まってすでに三年、こんな電話にも慣れっこになった。どれだけ感染対策を徹底したとしても、相手は目に見えないウイルス。防ぎようがない場合があって当然。私は「そうですか、大変ですね」と答えた。マネージャーさんは「それで、お義母様の調子はどんな感じかなと思いまして、電話したんです」ということだった。 その時点で、義母とは一週間程度会っておらず、状況確認のため一旦電話を切って、実家に電話をした。すると電話に出た義母、笑ってしまうぐらい声がガラガラだった。うわ~、感染しちゃったなあと思ったが、ワクチンは済んでいるし、罹ったとしても軽症だろうと咄嗟に考

    義父母、ついに感染 | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社
  • 「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた | 「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた | 高橋源一郎 | Webでも考える人 | 新潮社

    9月21日・金曜日の夜、「新潮」編集部から電話がかかってきた。おかしいな、と思った。今月は締め切りがないはずなんだが。イヤな予感がした。おれは、少しの間ためらった後、電話に出た。案の定だ。「新潮45」問題について書いてくれ、というのである。確かに、おれは、その問題についてツイッター上で少しだけ発言をした。それだけだ。面倒くさいし、何のためにもならない。一晩考えさせてくれ、といっておれは電話を切った。でも、おれは引き受けることになるだろう、と思った。「面倒くさくて何のためにもならないことは引き受けろ」は、高橋家の家訓なのである。 書くことを引き受けてすぐ、「新潮45」の休刊が決まった。この問題については、考えなければならないことが多すぎる。休刊の是非、雑誌や出版社、あるいは著者のあるべき姿、休刊の直接的な原因となったであろう小川榮太郎氏の論文の問題点、当該特集号の各投稿それぞれが抱えている異

  • 突然の入院騒ぎ その2 | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    (前回の記事へ) DAY 8 経道心エコー検査 症状が安定したため、24時間の点滴と心電図が外れた。一気に自由度が上がり、快適になる。病院内を歩く自由も確保し、とうとう私をベッドに縛っていたものはすべてなくなった。日中は売店に行き、雑誌やジュースを買い、売店前に設置されたイスに座って行き交う人を観察した。病院内を歩くと、いろいろなものが見えてくる。退院した人たちが残した色紙に書かれた文章、泣く人、笑う人。病院はドラマにあふれている。 夕方、主治医がやってきた。「状態も安定しましたし、検査をします。明日から忙しいですよ~!」と告げ、経道心エコー検査について説明しはじめた。 経道心エコー検査とは、胃カメラのような管を道に入れ、道から心臓のエコー検査をするというものだそうだ。胸壁からのエコーより、詳しく心臓の様子がわかるらしい。先生がにっこり笑いながら「胃カメラってやったことあります?

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