無気力で無関心な毎日を送っていた高校生の三並英太。「楽そうだから」という理由で図書委員になった英太は、ともに委員を務める東雲侑子に自分に似たものを感じていた。 侑子が持つ「熱のない静けさ」のような雰囲気に、英太が持つ「空虚さ」が似ていると感じたのだ。しかし、偶然彼女の秘密を知ってしまい、英太は自分との違いを思い知らされる。 そして、その秘密のために侑子と距離を縮めることとなり、英太は失ったはずの感情に胸をが締めつけられ……。年若く早熟な少年少女の、もどかしくも苦い恋愛物語。 オススメポイントは? 東雲侑子の奥が見えない底知れぬ魅力が、『東雲侑子は短編小説をあいしている』のオススメポイントになります。 『東雲侑子は短編小説をあいしている』は、ラノベ好きの人に5巻以内完結で面白い作品を聞いたら「これは必ず挙がるだろうな」と思う名作中の名作です。 物語や登場人物の心情が、めちゃくちゃ繊細に描かれ