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ブックマーク / note.com/8_5_ (7)

  • スマホの調子が悪くなり調べて貰いに行ったら恐ろしい事になっていた話|やーこ

    最近調子が悪いとは思っていたが、ついにスマホのSiriが私の呼びかけを無視する様になった。 こちらの声を拾いきれていないらしく、通話も怪しい状態となってしまった。 絶望的な気持ちになりながら、朝早くにショップへ行くと店員に怒鳴っている客がいた。 私がカウンターに案内されると、「他のお客様もいますので、お声を少々落として…」と、その客に対応していた店員が気を遣ったが為に、客の怒りがこちらに飛び火し、凄まじい剣幕で「何かアンタに迷惑かけてるっていうの!?」と、こちらへ捲し立ててきた。 私は火に油を注がぬよう慎重に言葉を選びSiriが反応しない事を伝え、早急に対応してもらえるよう協力してほしいと伝える事にした。 しかし、私の「Siri」のイントネーションがおかしいが為に 「私の尻の調子が悪いので、どうかご協力頂けますか?」 と、唐突に尻の不調を訴え、初対面の客に協力を要請する不気味な事態となった

    スマホの調子が悪くなり調べて貰いに行ったら恐ろしい事になっていた話|やーこ
    pikopikopan
    pikopikopan 2023/03/03
    今回は微妙だったな
  • なりすましの電話によって思いもよらぬ被害を受けた話|やーこ

    実家に電話が掛かかってきて母が応対した。 私の旦那が電車で女性を触り示談金などを払わなければならなくなり、これからの子供に掛かる費用の事もあるので、取り急ぎいくらか貸して欲しいとの内容だった。 「私一人の収入じゃどうにも出来ない…」 と、電話口の私は声を震わせた。 母は「やーこ大丈夫?」と心配した。 そんな母の横で、私はシャツを顔まで被ったカオナシのような姿で神妙にその会話を聞いていた。 私が居る時に私を装ったオレオレ詐欺の電話が掛かってきたのだった。 電話口の私は、会社に勤め家庭も築いているというのに、現実の私は先程までカオナシと化して庭に入ってきた近所の子供を威嚇していた。 きこりが斧ではなく私を女神の泉に突き落とせば、綺麗な方の私としてこの電話口の私が出てくるであろう。 しかし、女神の泉から出れなかった為か詐欺を働いているようであった。 田舎でよく言う就職するかヤンキーになるかの様な

    なりすましの電話によって思いもよらぬ被害を受けた話|やーこ
    pikopikopan
    pikopikopan 2022/11/24
    二次創作がオリジナルを超えるのはやめて頂きたいの下りは好き
  • 目を離した隙に迷子になった子供の末路の話|やーこ

    子供と接する事が多いので、困った時の為ににスマホにアンパンマンのオープニング曲「アンパンマンのマーチ」を入れていた。 ある日、親とはぐれた三歳くらいの男の子が泣きそうな顔で街中を歩いていた。 声をかけた瞬間、男の子は堰を切ったように泣き出した。 交番へ連れて行きたくとも泣き続け動かず、私が無理やり連れ去ろうとしている様に見えなくもない事態に、心配した通りすがりのおじさんも「迷子?」と寄ってきてくれた。 しかし、おじさんはガタイが良く迫力溢れるタイプだった為、男の子は更に泣き出した。 このままでは心優しきおじさんの心と、私の犯罪のない経歴が限界を迎えると思い、アンパンマンに頼る事にした。 「歌が流れるよ、皆んなのヒーローの歌だよ、何かな」 などと期待を高めさせてから再生ボタンを押した。 しかしタップがズレたのか、アンパンマンのマーチではなく、機動戦士ガンダムのエンディング「永遠にアムロ」が流

    目を離した隙に迷子になった子供の末路の話|やーこ
    pikopikopan
    pikopikopan 2022/06/23
    相変わらずやばい
  • 恋のキューピッドをやってみた話|やーこ

    友人が恋をしている爽やかな男と花見をする事になり、協力してくれと酒を積まれ半ば強制的に人生初のキューピッド役をやってみる事となった。 全員同じ授業を取っていて仲も良いので、てっきりこの3人で行くのかと思いきや、当日着いてみると我々の他に、初対面の面倒な男と謎のインド人がいた。 私は酒に目が眩み自分が花見という名の合コンに紛れ込んでしまった事を静かに悟った。 自己紹介を終えると、友人は早速話題に困ったのか「やーこは武術を習っている」と、いらぬ情報を皆に漏洩した。 面倒な男が何か技を見せろと腕を掴んできたので、びっくりしてうっかり飛ばしてしまい、奴はブルーシートから離脱していった。 もはや恋のキューピッドではない。 私の矢に射抜かれた者は恋に落ちずに命を落とす事だろう。ただの荒ぶる破壊神である。 何故かインド人の目が光った。 面倒な男は謝ると力無く友人の隣に着いた。 周りが友人へと集まるなか、

    恋のキューピッドをやってみた話|やーこ
  • 終電で怖い目にあった話|やーこ

    大会後に酒を飲み、気が付けば終電だった。 車内は雑誌や袋が落ち、乗客は新聞を読むメガネのサラリーマンと私しかいなかった。 寝てしまう事を懸念して、座らずドアに寄りかかっていた為、開くドアに気が付かずバランスを崩してしまった。 ホームでヤンチャそうな二人組が電車に乗り込もうと両端に並んでいる所へ、テレビから凄まじい勢いで発射された貞子の如く真ん中に登場してしまった。 この場に除霊師がいたら生きているかの確認を怠り反射的に殴られていた事だろう。 咄嗟に踏ん張り転倒は回避したが、ライブ会場で煙が勢いよく放出されると共にステージに飛び出し着地を決めるロックシンガーのようなポージングとなった。 そのうえ踏ん張った事で何故か喉から鼻にかけダメージを負い、およそ人から出たとは思えぬ音が発せられた。 非常に表現する事は難しいが、敢えて文字で起こすのならば「おんぶぐぶ」である。 前奏の「おん」は喉から、後奏

    終電で怖い目にあった話|やーこ
    pikopikopan
    pikopikopan 2022/05/26
    職場で読んで笑ってしまった。相変わらず面白い人だな
  • 数人に囲まれ危機を迎えた話|やーこ

    を動物病院へ連れて行く途中、近くで現在の政策に対してメッセージを送るビラを配っている人達がいた。 私にもビラを渡しに来たのだが、両手はで塞がっている為受け取れない旨を伝えようとしたところ、太ももから臀部にかけて激しく攣ってしまった。あまりの痛さに「うおぉ…」地の底からうめくような声が漏れた。 しかも、痛くないところを探すように身体が意思とは無関係に捻れていく。 目の前で突如捻れ出した不審者にビラを配っていた人々も動きを止め緊張感漂うなか様子を伺っている。 不審者ではない事を伝えようと口を開いた矢先、攣った箇所を緩和させようと腰を捻った為に反対側の脇腹も攣ってしまった。 何故、一度攣ると被害は拡大していくのだろうか。 私は左右に捻れ現代アートのような立ち姿となり、痛みが去るのをただ静かに待つ事しかできない。 政治運動の集団に囲まれ、険しい表情で体を捻りを掲げる様はまるで団体の理念を象徴

    数人に囲まれ危機を迎えた話|やーこ
  • 猫の診察で泣きそうになった話【本編】|やーこ

    を初めての病院へ連れて行く事になった。 病院が違えば、色々とルールも違うものらしい。 前の病院は気が散らないよう必要最低限しか話しかけてはいけない雰囲気であったが、こちらの病院では先生がを診察している間、褒めてくださいと言うので、変わった病院だなと思いつつも言われた通りにする事にした。 「非常に聡明な顔立ちで…」 「髪型も綺麗に整っています…」 「に対しても非常に紳士的で…」 などと、しどろもどろ褒めていると 「……僕じゃなくて、ちゃんの方を……」 と先生が震える声で訴えてきたので、ようやく己の間違いに気がついた。 しかもを驚かせないよう静かにゆっくりとした口調で誉めていた為、戦場カメラマンの渡部陽一のような口ぶりとなっていた。 気を遣ったが故に何か心に迫る雰囲気が出てしまった。 後の会話で判明する事だが、この時すでに看護師は限界を迎えていたという。 己の間違いは凄まじく恥ずかし

    猫の診察で泣きそうになった話【本編】|やーこ
    pikopikopan
    pikopikopan 2022/05/03
    良い話だった
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