背番号は清水入団時の年齢30歳からとった「30」。ベテランとして、リーダーとしての自覚溢れるプレーが小野を輝かせる 12月25日、天皇杯ベスト8で清水エスパルスはモンテディオ山形をPK戦の末に破り、ベスト4に進出した。チームは、得点できずに苦しんだが、再三チャンスを作っていたのが、小野伸二だった。途中交代まで、キレの良い動きとパスワークでリズムを作り、存在感を示した。この試合に限らず、小野は今シーズン好調を維持してきた。30歳で日本に帰国し、清水で自分を取り戻すことができた理由とは、いったい何だったのだろうか。 小野は今シーズン、ドイツのボーフムから清水に入団した。入団当初は、本当に活躍できるのか、懐疑的な視線で見られていた。 2006年フェイエノールトから浦和に復帰した時は、ブッフバルト監督が守備重視の戦術を志向したため、次第にベンチスタートが増え、思うような活躍ができなかった。2008