家の中を好きな音楽で満たしたい──。パイオニアの「music tap」からは、そんなコンセプトが伝わってくる。 music tapは、電力線(つまり家庭のコンセント)を使って、音楽を家の隅々まで届けるサウンドシステム。音楽の送信部と、それを受信するスピーカーのセットになっている。基本セットには「スピーカー L」と「スピーカー S」の2種類が含まれ、さらに買い足せば合計で最大6台まで増やせる。「サウンドステーション」と呼ばれる送信部と各スピーカーの間の通信にはPLC(Power Line Communication:電力線搬送通信)を使用するため、各機器ともコンセント1本をつなぐだけ。部屋のどこへ持って行っても、コンセントさえつなげば、たちまち音楽が流れてくるという手軽さが魅力だ。 家中に音楽を届けるというコンセプトは、デザインにもよく現れている。本体、スピーカーともに白でまとめられたボディ