水素社会の実現に向けて、将来、海外から水素を船で運搬できるようにするため、国が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構は、特殊な運搬船の開発に取り組む大手重工メーカーなどに今年度、総額で20億円余りの助成金を出すと発表しました。 このため国が所管するNEDOは、特殊な運搬船の開発に取り組む大手重工メーカーなどに今年度、総額で20億5000万円の助成金を出すと発表しました。 対象となるのは、「川崎重工業」が取り組む水素をマイナス253度まで冷やして液化し、体積を小さくすることで大量輸送できる特殊な運搬船の開発や、「千代田化工建設」が取り組む水素を特殊な液体と反応させて常温で運搬できるようにする技術の開発などです。 川崎重工業の西村元彦理事は、「安全性と経済性を高めた運搬技術などを確立し、日本の技術が世界標準になるよう力を尽くしたい」と話していました。