タイ・バンコクは湿度90%を超す、ムシムシとした熱帯夜だった。テレビ朝日バンコク支局長(40代男性)は異国の暑さを紛らわすためか、酒をあおっていた。日本から「テレ朝」の看板を背負い、ちょうど2週間前この地を踏んだばかり。2015年7月27日、すでに時刻は深夜0時に近い。 酔っての悪ノリか、海外での新生活でテンションが上がっていたのか。彼はろくでもないことを思いついた。自分の局部の写真を、ある親しい女性に送りつけようというのである。さっそくズボンを脱ぎ、露出したそれを右手で握り立たせ、手持ちのスマートフォンでぱしゃりと撮った。後は、そのままLINEで送信、と――。 丸出し写真に「オエー」 次の瞬間、彼は真っ青になったに違いない。なにしろその写真が彼女宛てではなく、つい先日加入したばかりの「タイ外務省のLINEグループ」に投稿されてしまっていたのだから。 8月1日、メディアが一斉に伝えた「テレ