カメキチの目 まだ日が浅いけれど読者になった人がいる。 男性なんだけど、女装したい(する)方である。 それで思いだした。 ずっとむかし、働いていたころ(子どもの福祉施設)突然、めんどうみていた子(そのときにはもう子どもは施設を出ていた)の父親が来られた。 「ハァ?」 「あっ気にとられる」という表現があるが、こっちのほうが近い気がする。 髪は女性ものカツラ(ふだんは坊主頭ではないが短髪)、顔は白く化粧、衣服は派手なブラウスにスカート。脚の先には、なんとヒールのついた靴。 (ずいぶん昔のことで細かいことまでは思いだせないこともある。でもA首相たちの記憶力には確実に勝っていると自負します) それにしぐさ。しゃべり方。やさしい言葉、トーンまでしっかり「女性」。 でも、低い声は男のまま。すぐわかった。 お父さん(私たち職員もそう呼んでいた)とは、子どもとの面会で来られたとき親しくしていたし、男性的な