ブックマーク / www.anlyznews.com (2)

  • 安易に民族やナショナリズムを語るのがまずい事が分かる本

    政治学や社会学の単語で濫用されているものと言えば、民族とナショナリズムだと思う。 民族は何をもって定義すべきかが明確でなく、血縁、言語、宗教、習慣などのエスニシティで分類するわけだが、時と場合によってどのエスニシティを用いるかは変わっていくし、そもそもエスニシティも時代とともに変化し形成されていく側面がある。 ナショナリズムも、複数の民族を包容したネイションの国民のものなのか、一つの民族の利害を代弁したネイションの国民のものかで性質が異なるし、歴史的にその位置づけも変化してきた。だからナショナリズムとリベラルを対立軸として捉えたりすると、おかしい事になる。 こういう風に良く見る単語ではあるが、実は理解に曖昧さが残りやすい「民族」「エスニシティ」「国民国家」「ナショナリズム」と言う類の単語の定義を可能な範囲で整理し、歴史的にこれらの単語がどのように見なされてきたかを確認した上で、現在のナショ

    安易に民族やナショナリズムを語るのがまずい事が分かる本
    pinza0604
    pinza0604 2014/11/06
  • 歯を食いしばって勉強したい人のための伊藤清三『ルベーグ積分入門』

    確率論やフーリエ解析などの応用分野でよく見る数学の裏側には、ルベーグ積分と言うモノが潜んでいる*1。中高までが基とするリーマン積分では極限操作が扱いづらいなどが理由だが、これを真面目に勉強し出すとそれなり骨が折れるものだ。ただし定番と言われる教科書、伊藤(1963)『ルベーグ積分入門』がある。著者の伊藤清三氏は東大の教官だった人で、この教科書に関連して有名な駄洒落を残している*2。 前文を読むと物理や工学分野の独習教材として書かれたようだ。工学分野はおろか、数学科においてさえもルベーグ積分を十分な時間を割いて講義する時間は無いそうだ。ルベーグ積分を理解したい理工学系の大学生は、このような教材で自習することになる。自習教材らしく、行間を推測する必要はそうは無く、問題にも解答例がついている。P.67の定理11.2を読むのに、P.37定理7.5、P.256付録§1問2、P.257付録§1定理8

    歯を食いしばって勉強したい人のための伊藤清三『ルベーグ積分入門』
    pinza0604
    pinza0604 2014/10/15
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