「脳梗塞や脳損傷を治す薬」「認知症に効く薬」など、夢の新薬の開発が日本で着々と進んでいる。これまで日本は「研究は一流、事業は二流」と揶揄されるほど新薬承認へのハードルが高く、創薬を担う頭脳や新進企業の海外流出を許してきた。だが今、その流れが変わり、世界中の頭脳やベンチャーが日本に集結、新薬開発ラッシュが起きているのだ。背景にあるのは2014年に成立した、再生医療薬の“承認早期化”を促す法改正。日本は“バイオのシリコンバレー”として世界の創薬地図を塗り替えられるのか?一方で、“早期承認”を急ぐ危うさはないのか?再生医療ベンチャーの最前線をルポする。