拝啓 半導体エンジニアさま(1) ―― 模倣と安売りの「システムLSI」,行くところまで行っちゃってる「メモリ」 ジョセフ半月 今年は半導体業界でビックリするようなニュースが続きました.この1カ月ほどはインフルエンザの問題に目が行っているためか,ニュースになるような発表が少なく,「とても静か」に感じます.そのくらい,4月までが激動だったと言えるでしょう.表面的には静かでも,業界再編の動きは水面下で必然性を持って進んでいるのだと思います. 日本の場合,「ルネサス テクノロジとNECエレクトロニクスがくっついてしまったら,残った会社はどうするのだ」といった話も聞きます.まあ,「くっついて大きくなれば生き残れる」というわけでもないと思うのですが,「大きいほうが何となく安心」という印象を受けるかもしれません.現在進行中の米国自動車業界の「再建」劇を見ていると,大きくなりすぎるのも大変だと思います.