2019.08.27 06:05 「薬物依存症になっても解決策はある!」脅さない薬物乱用防止教育とは/松本俊彦先生インタビュー 2019年の上半期、芸能人が「薬物」の使用や所持により逮捕される事態が相次いだ。3月に逮捕されたピエール瀧さんは20代の頃から大麻やコカインを、5月に逮捕された田口淳之介さんと小嶺麗奈さんは約10年前から大麻を使用していたという。 彼らの逮捕劇は、非常にセンセーショナルに報じられた。中には、薬物依存症に対する差別や偏見を煽るような内容のものも多い。こうした情報が溢れることで、違法薬物がいかに「危険」で「いけないこと」かが強調されるが、そうした報道は極めて一面的だ。そもそも私たちは、薬物依存症についてどれだけの正しい知識を持っているのか。 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本俊彦先生は、ワイドショーなどに代表される「薬物の恐ろしさ」ばかりを強調する報道