「菅家の人々」という小説が書けそうだ。家長である菅義偉の庇護の下、実弟や長男がどんなに挫折しても、自分の人脈とカネを使って、どこまでも面倒を見る"一心同体"一家の心温まる物語は、読む者の心を打つのではないか。 横浜駅南口構内に喫茶店Xというのがある。開店は2012年3月。ここに時々現れるのがオーナーで、菅の長男・正剛だと文春が報じている。 この店はキャラバンコーヒーが駅構内に喫茶店を出すにあたり1982年に設立した子会社ステーションキャラバンの所有で、当時、菅義偉は小此木彦三郎代議士の秘書だった。 菅は国鉄や相模鉄道に顔が利いたため、ステーションの株を持ってもらったほうが駅ナカへの出店が通りやすいとキャラバン側が考え、菅に1万株(簿価は500万円)を差し上げたそうだ。したがって菅は大株主である。 以来30年にわたってこの株を所有し続けてきたのに、12年に菅から「株を息子に渡したい」といわれ