年をまたいでしまいましたが前回の続きになります。 前編では、JASRACの放送における包括契約がなぜ問題であったのか、そして、その歴史的な背景を解説しましたが、後編では、JASRACに立入検査が入ってから本件が終結するまで、主に法的な紛争について説明します。 なお、後編を作成するにあたって、前編にも少し修正を加えています。 2008年4月23日 公取委、JASRAC立入り検査 2009年2月27日 公取委からJASRACに対して排除措置命令 2009年4月28日 JASRACから審判請求 2009年5月25日 公取委、審判開始決定 2012年2月2日 JASRACに対する審決案の送達 2012年6月12日 審決案確定、公取委排除措置命令を取り消す審決 3 立入検査~審判手続 (1)立入検査(2008年4月23日) 2008年4月23日、公正取引委員会がJASRACに対して立入検査に入りま
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