Click here for an English version. >> 日米の医学と社会の歴史の中で、感染症がたびたび発生して広範囲に広がることは大きな特徴である。しかし、今では、有効なワクチンの開発により、伝染病による大流行は比較的まれな現象となった。また、科学や技術が大きな進歩をして、麻疹、ジフテリア、風疹などの感染症は、ワクチン接種で予防することができるようになった。ポリオや天然痘は、かつては患者に障害を与え、災難となり、場合によっては死も与えるような感染症であったが、現在では完全に撲滅された。そのような疾病はコントロールが可能であるが、それらの「ワクチン予防が可能な疾患」(vaccine preventable diseases, VPDs)が再び流行することを防ぐために、日米両国の医療行政機関によって、感染症予防教育が啓発され、定期予防接種が推進されている。各国の医療専門家の