魚類における鰓の役割 サカナの鰓(えら)には大きく分けて3つの仕事があります。それが呼吸・浸透圧調整・アンモニア排出の3つです。 ではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。 1.鰓の役割:呼吸 まず鰓の一番の仕事と言えるのは、やはり「呼吸」です。 酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する。生物が生きていくうえで必要不可欠なこの「呼吸」は、一部のサカナを除き肺ではなく鰓で行われます。 ほとんどのサカナが鰓を巧みに動かすことで、水を通過させ、水中に溶けた酸素を濾し取っています。この時、酸素を取り込むと同時に、水中に二酸化炭素も排出しています。 2.鰓の役割:浸透圧の調節 サカナは水中で生活しているため、体内の塩分濃度と外界の塩分濃度の差から起きる浸透圧の影響を常に受けています。 そのため、サカナは水を飲んだり、尿を排出することで、体内の塩分濃度を調節していますが、それだけでは間に合わないので、サ