携帯電話をタイムカード代わりに――。大阪府池田市は、市職員が「おサイフケータイ」と呼ばれる非接触ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」を搭載した携帯電話を使えるよう、市役所本庁舎の出退勤管理システムの運用を見直した。 コピー機やプリンターの利用認証にも対応し、情報漏えい防止の一翼も担う。市情報政策課は「自治体では全国でも珍しい取り組みでは」としている。 市は、2006年から、ICカード型乗車券「PiTaPa(ピタパ)」を利用した庁舎管理システムを導入。IDカードを市独自で作ると1枚1000円程度かかるが、ピタパなら新たな負担はなく、名前や職員番号の情報を書き込んで夜間や休日の入退室用IDカードとして採用。本庁舎各階の扉にある電子ロックの解除に使ってきた。 昨年からは、出退勤も管理できるようにバージョンアップ。正面玄関など4か所にタイムレコーダー代わりの読み取り機を置き、時間外手当を電子