アクセス制限をもってしても、盗聴や改ざんには対応できない。通信経路をセキュアにしなければならない。今回は、SSLを用いてより信頼性の高いWebサイトを構築する方法を紹介する。 IP認証、ユーザー認証、データベース認証と、Webコンテンツの閲覧を制限する方法を順に紹介してきた。しかし、盗聴や改ざんには対応できない。従って、悪意を持った第三者が、個人情報や機密情報を盗聴するかもしれない。ちょっと探せば、ネットワークの通信を盗聴するためのツールが無料で公開されているのが現実だからだ。 盗聴や改ざんから身を守るには、通信信号を暗号化するのが最も簡単かつ確実な方法である。Web、すなわちHTTPの通信の暗号化には、SSL(Secure Socket Layer)を用いるのが一般的だ。なお、ApacheへのSSLの組み込み方法については連載第4回の「ApacheのSSL対応化と環境設定」を参照していた