8年前に認知症を発症した奥様を連れ、金剛山への登山1万回を目指す70代のご夫婦 そのドキュメンタリーは、実名で、二人の生活をありのまま記録していた ご主人は、若い頃事業に失敗し、奥様にたいへんな苦労をかけたと・・・ 抑えられない感情、薄れ行く記憶、徘徊してはご近所のポストを荒らす そんな、重度は二番目に重い症状の奥様の介護を独りで続けるのは ”償い”の想いもこめられているのだろう 症状が悪化する奥様を連れ、毎日のように金剛山を歩く 知り合いに会えば、~さんやで、また会ぉたな、とその度に奥様に話しかける 奥様が歩き飽きたら、童謡を歌ってあげる 汗をふいてあげる、お茶を飲ませてあげる、ベンチに優しく座らせる 献身的なんて言葉では表現出来ないほどの介助ぶりが生々しい そんなお二人は、この冬、数十年ぶりの大雪が降り積もる中も金剛山を歩く 手に手をとって、いつものように歩く そして、ついに恐れていた