福島県立大野病院事件に「無罪」判決帝王切開中の処置が原因でお母さんが亡くなった福島県大野病院事件に「無罪」の判決が下りました。事件が私たちに残したものは何だったのか、考えてみましょう。 癒着胎盤のあった帝王切開で女性が亡くなり、刑事事件に発展した福島県立大野病院事件。この裁判は被告、原告個人を越えたところで非常に大きな動きを起こしてきました。日本産婦人科医会はじめ医師の組織がこぞって「通常の行為で医師に非はない」と抗議の声をあげたのです。 胎盤が出ないと大出血が起きる 通常、出産後の子宮は胎盤が自然にはがれ、その時に出血します。しかし同時に子宮は強く収縮し、それが止血となって血が止まるという自然の巧妙な仕組みがあります。 ところがこの方の胎盤は癒着を起こしていて、医師がはがそうとしましたがなかなかとれなくて出血が増えてしまいました。子宮を摘出して子宮への血流を元から絶ってしまえば、出血は止
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