フレキシブル・オフィススペースを提供するスタートアップ企業ブリーザー(Breather)のブライアン・マーフィーCEOは12月半ば、自社のビジネスモデルの敗北を宣言した。2020年がこの業界の命運を決する年だったことが、疑問の余地なく明らかになった瞬間だ。 「私が下した判断は、現在の操業形態でのブリーザーは意味をなしておらず、率直に言って、意味をなしていたことがあったかどうかもわからないというものだ」と、マーフィーはカナダの『グローブ・アンド・メール』紙に語り、120人の従業員のうち4分の3をレイオフし、米国、カナダ、英国にある400以上の拠点を閉鎖すると発表した。 かつて脚光を浴びたブリーザーは、いまやコワーキング業界の新たな犠牲者となった。2012年創業の同社は、ベンチャーキャピタルから1億ドル以上の資金を調達し、急速に拡大した。マーフィーは、今後はオフィススペース版Airbnbとでも