故小池朝雄さんが声優を務めた米の名作ドラマ「刑事コロンボ」の日本語吹き替え版で、長く紛失していた一部音源が見つかり、オリジナルどおりNHKが再放送することになった。視聴者からNHKに過去の放送を録画したビデオテープが届き復活。85年の小池さんの死後、旧シリーズ最終作(45話)の「策謀の結末」だけ吹き替え音源がなくなり、別の俳優が務めて放送していた。 「うちのカミさんがね…」。ピーター・フォーク(82)演じる刑事コロンボを愛きょうたっぷりに吹き替えた小池さんの声で、シリーズの中でも名作中の名作がよみがえる。 米NBCが68〜78年に放送した旧シリーズ全45話は、72〜79年にNHKで放送。ところが、小池さんが54歳で亡くなってから、45話だけが行方不明になっていた。このため02年にDVD化された際には、89年からの新シリーズでコロンボの声を引き継いだ石田太郎(66)が務めた。 発売当初