なぜ、あのポーズをとったのだろうか。 試合終了間際、セルビア相手に決勝ゴールを奪ったスイス代表のシャキリは、ユニホームを脱ぎ捨て、観客席に走り出した。後半7分に同点ゴールを奪ったシャカも駆け寄った。 並んだ2人は胸の前で、広げた両手を親指で交差させ、鳥が羽ばたくように指を動かした。 連想させたのは、アルバニア国旗に描かれる「双頭のワシ」だ。2人はアルバニア系スイス人で、旧ユーゴスラビアのコソボにルーツを持つ。コソボの独立を認めていない同じ旧ユーゴの対戦国セルビアへの挑発だったのか。 「思いはあるけど、言いたくない」。コソボ生まれのシャキリは試合後、そう話したという。多民族が暮らすバルカン半島は複雑な歴史を今も引きずっている。 4年前、シャキリとシャカにインタビューした。2人とも1990年代の紛争によって、家族がコソボでの居場所を失い、移民としてスイスで暮らしてきた。 「どこに行っても、僕は
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