表紙はとてもかわいいほんわかした雰囲気の絵本、タイトルは『とっときのとっかえっこ』。20年も前のお話です。「何を交換するのかな?」と思って読みすすめてみると、思いがけず泣けるお話でした。子どもも大人も、深い気づきを得られる絵本です。 「子どもの成長と老人の老い」がテーマ 絵本に出てくるのは、赤ちゃんのネリーとおとなりに住むバーソロミューおじいさん。おじいさんとネリーはベビーカーで毎日お散歩に出かけます。ゆっくりといつもの道を行き、ご近所さんと短い挨拶を交わす。そんなありふれた日常の、なんともあたたかい風景が季節の移り変わりとともに描かれています。 赤ちゃんだったネリーも少しずつ成長します。仲良しのバーソロミューさんとは、よちよち歩きの頃もいつも一緒です。雨の日も寒い雪の日も毎日毎日。やがてネリーはローラースケートを教わるまでに大きくなっていきます。ネリーが成長するに伴い、バーソロミューさん
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