「基本的には他のセグメントで吸収していきたい」-- NECの的井保夫専務は第3四半期決算説明会の席上で、半導体製造子会社であるNECエレクトロニクス(6723)の業績悪化の影響について、こうコメントした。説明会を締めくくる言葉は、「信頼を取り戻すためには、何よりも業績面できちんと成果を出すことが重要」だった。 経常利益は2005年3月期の6分の1 しかし、NECはその宣言を実行に移せぬまま2007年3月期を終えることになりそうだ。2月22日、NECエレが2007年3月期の連結営業赤字の予想を従来の70億円から300億円へと大幅下方修正すると、同日、NECは2007年3月期連結業績の予想を下方修正した。連結売上高は4兆6800億円で変更なしだが、当初1000億円を見込んでいた営業利益は850億円、同400億円を見込んでいた経常利益は250億円へと、それぞれ落ち込む。 250億円という予想連結